伸縮性と快適な着心地で、多くの衣類に使われているポリウレタン。ストレッチ性や立体的なシルエットを保つために欠かせない素材ですが、実はデリケートで寿命があります。お気に入りの服を長く大切に着るために、ポリウレタンの特徴とお手入れのコツをご紹介します。
ポリウレタンの弱点は「劣化」です。時間の経過や環境によって「自然劣化(寿命)」を起こします。着ていなくても伸縮性が失われたり、ひび割れたりする現象が起こるため注意が必要です。
この自然劣化に加え、他にもいくつか劣化を早める要因があります。
➀ 水分
➁ 熱(乾燥機)
➂ 紫外線(日光)
➃ 汚れ(汗・皮脂)
➄ 大気中の二酸化窒素ガス
このように、日常で使用する中でもポリウレタンは「弱点」に触れる機会が多くあります。
ポリウレタンを含む衣類を長く着るためには、「着用後のお手入れ」に注意が必要です。
➀ 早めのお洗濯
ポリウレタンは、汚れも弱点になります。着用したら放置せず、汗や汚れが少ない場合でもできるだけ早く洗いましょう。
➁ 脱水は短く
水分も弱点です。洗濯後の脱水は短時間にとどめ、水分を多く含んだ状態で長時間放置するのは避けてください。
➂ 日陰干し
弱点となる紫外線の影響を避けるため、洗濯後は必ず風通しの良い日陰に干しましょう。乾燥機は使わず、自然乾燥が基本です。
➃ 低温低湿で保管
空気中の水分も劣化を早める原因になります。「低温低湿」を心掛け、直射日光が当たらない涼しい場所で保管しましょう。
汗や皮脂汚れは、家庭での洗濯では完全に落としきれないこともあります。汚れを残したままだとポリウレタンの劣化を早めてしまうため、シーズンオフなど長く着ない衣類は、着用後にクリーニングに出すことが安心です。
タカノではお気に入りの洋服をより長く着用いただけるよう、それぞれのお洋服に合わせた適切なコースをご提案しております。各店舗のスタッフがお預かりする際にアドバイスさせていただきますので、安心してお任せください。